リシャール・ミルコピーが採用する高精度の技術オペレーション

リシャールミルこの生産施設建設に参画することで、NTPT®との協力関係をさらに深めていく予定です。この施設には、ATL（Automated Fiber Lamination）機による自動多軸積層技術を用いたプリプレグシート製造ラインとオートクレーブを備えたクリーンルームが設けられています。また、生産工程で用いられる高精度な技術を見学できるライブショールームも併設されます。これらの新施設は、7トンを超えるTPT®複合材料ブロックを生産し、総計7,500キロメートルの極薄繊維素材を加工することが可能です。2018年には、リシャール・ミル マニュファクチュールは、ジュネーブモーターショーで発表されたマクラーレンRM 11-03をはじめ、これらの複合材料から2,000個以上時計ケースを機械加工する予定です。

両社はまた、これらの最先端施設を補完する補完的な研究室の共同設立にも取り組み、共同研究開発を加速させていきます。これら新しいツールは、より純度高い石英繊維素材の開発にも活用され、最高品質複合材料製造を可能にします。この協業により、NTPT®とリシャールミル、これら技術可能性を共同で探求することができます。

超軽量プリプレグ素材世界的リーダーであるNorth Thin Ply Technology（NTPT®）が製造する複合素材であるCarbon TPT®とQuartz TPT®は、リシャール・ミルスタイルと密接に結びついています。長年のパートナーである両社は先日、来年5月にスイのルナンにある自社工場に300平方メートルの生産施設を開設する独占契約を締結しました。施設は、リシャール・ミルブランドのすべて素材開発と生産に専念します。

両社の協業は既に実りある成果を上げており、Quartz TPT®石英複合炭素繊維素材は、フランス複合材料見本市であるJEC World 2016においてJECイノベーション賞を受賞しました。さらに、両社はマンチェスター大学の国立グラフェン研究所と協力し、グラフェンを注入したCarbon TPT®炭素繊維材料の開発に取り組んでいます。